歯みがきしてるのにむし歯になるのはなぜ?
お口の中も親子はそっくり
顔と同じでお口の中も人それぞれ個性がありますが、お口の中の写真を親子で比べると、とても似ています。顔を見なくても親子とわかるのではないかと思うほどです。
兄弟も、やはり似ています
歯科用のレントゲン写真を撮影すると、むし歯の治療のあとがはっきり写ります。兄弟のレントゲン写真を比べると、同じような場所にむし歯ができています。もちろん口腔内写真も似ています。
親は子どもの未来予想図
家族の間で共通する、お口の中の細菌、遺伝的要素、生活習慣や好みなどは、お口の健康に大きな影響があります。もちろんまったく同じではありませんので、一人ひとりの検査と診断は欠かせません。
親子で、兄弟で、家族で受診すれば、より長期的で精密な予測にもとづいた予防ができます。家族みんなのお口の健康のために、ぜひ皆さまでご来院ください。
20歳までのお口の中のうつり変わり
20歳
むし歯も歯肉炎もない健康な歯列の完成!
それぞれのステージで行うこと
乳歯萌出前期
目標:ミュータンス菌の感染を予防する
家庭
- ミュータンス菌感染の防止
- 母親の口腔内の健康維持
- お子さんの口腔感覚や周囲筋発育
歯科医院
- ミュータンス菌伝播・う蝕発症のメカニズムの説明
- 母親への指導、治療
乳歯萌出後期
目標:ミュータンス菌を感染させず、乳歯列を完成させる
家庭
- ミュータンス菌感染の防止
- 決まりよい食習慣の確立
- 歯磨きのトレーニング
歯科医院
- ミュータンス菌伝播・う蝕発症のメカニズムの説明
- 家族ぐるみの取り組みの仕方の指導
- 歯科医院に慣れる
- 仕上げ磨きのポイントの指導
乳歯列完成期
目標:乳歯に新たなう蝕を発生させない
家庭
- ミュータンス菌感染の防止
- 決まりよい食習慣の確立
- ポイントを押さえた仕上げ磨き
- フロスの積極的な使用
- 継続的なフッ素の使用
- 習癖(指しゃぶりなど)改善
歯科医院
- ミュータンス菌伝播時期についての説明
- 食生活指導
- 個人に合わせたブラッシング指導
- フッ素の使用指導
- フッ素塗布
- 習癖が歯列に及ぼす影響ついての説明と指導
混合歯列前期
目標:第一大臼歯をう蝕から守る
家庭
- 第一大臼歯の保護者からの仕上げ磨き
- 食習慣の乱れの防止
- 継続的なフッ素の使用
歯科医院
- 第一大臼歯のブラッシング指導
- シーラント処置
- 生活習慣指導
- フッ素の使用法の指導
- フッ素塗布
- 生え変わりの観察
- 矯正Ⅰ期治療の必要性
混合歯列後期
目標:適切に自己管理ができるようになる
家庭
- 自身でのブラッシング、フロスの使用
- 保護者からのチェック
- 萌出中の歯、第二大臼歯を注意して磨く
- 食習慣の乱れの防止
- 継続的なフッ素の使用
歯科医院
- 歯肉炎にも目を向けさせる
- 個人・歯列に合わせたブラッシング・フロス指導
- 第二大臼歯、幼若永久のブラッシング指導
- シーラント処置
- 生活習慣指導
- フッ素の使用法の指導
- フッ素塗布
- 生え変わりの観察
永久歯列完成期
目標:う蝕とともに歯肉炎のコントロールを徹底する
家庭
- 丁寧なブラッシング
- フロスの使用
- 食習慣の乱れの防止
- 継続的なフッ素の使用
- 継続的なメインテナンスへの来院
歯科医院
- 歯肉炎にも目を向けさせる
- 質の高いケアを身につけさせる
- 歯周病の病因論の説明
- 生活習慣指導
- フッ素の使用法の指導
- フッ素塗布
- 思春期、生活リズムへの配慮
- 矯正Ⅱ期治療の必要性
永久歯列完成期~20歳
目標:問題を起こさず現状を維持していく
家庭
- 丁寧なホームケアの継続
- 食習慣の乱れの防止
- 継続的なフッ素の使用
- 帰省時などの継続的なメインテナンスへの来院
歯科医院
- 歯周病の診査、指導
- 個人に合わせたホームケア指導
- 生活習慣指導
- フッ素の使用法の指導
- フッ素塗布
- 生活リズムへの配慮
- 成人メインテナンスへの引き継ぎ